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第70回分水おいらん道中のおいらん役に話題性の高い4人が決まる (2011.2.20)
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燕市分水地区観光協会(田中公一会長)は20日、ことしも4月17日に燕市・大河津分水で行う第70回分水おいらん道中のおいらん役の二次審査会を開き、90人の応募のなかから4人のおいらん役を決めた。初めての母娘2代続けてのおいらん役、テレビ局アナウンサー、2回目の応募で夢を実現、東京から2年越しの応募と、70回の節目にふさわしい話題性の多い審査結果となった。
おいらん役に決まったのは、信濃太夫に上田智世さん(23)=燕市五千石荒川・会社員=、桜太夫に栗林紗美さん(24)=新潟市中央区・同=、分水太夫に阿部さゆりさん(25)=新潟市南区・同=、そして記念写真に応じる染井吉野太夫に谷川愛美さん(30)=東京等世田谷区・主婦=を決めた。
90人の応募から2月5日の一次審査会でしぼった15人をこの日の二次審査会で審査員10人が4人に決めた。それぞれおいらんの名前のあるたすきをかけて抱負などを語った。
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信濃太夫の上田智世さん
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信濃太夫の上田さんは母佳澄さんが22年前の1989年に同じ信濃太夫を務めており、史上初の母娘2代続けてのおいらん役。応募したのも母がおいらん役を務めたのと、おいらん道中のいわばおひざ元に住んでいるのが動機で、「70回という記念すべきこの年に母と同じ信濃太夫に選んでいただいて、とてもうれしく思います。精いっぱい頑張ります」。
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桜太夫の栗林紗美さん
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桜太夫の栗林さんはテレビ新潟のアナウンサーで『夕方ワイド新潟一番』などに出演している。親に連れられておいらん道中を見た記憶がある。「桜太夫はわたしが初めて見た分水おいらん道中で唯一、見ることができたおいらんということで、その桜太夫に選んでいただいて本当にうれしく思っています。燕市の方にとって、新潟県民にとっての春、分水おいらん道中のおいらん役としてしっかり務めさせていただきたいと思います」。
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分水太夫の阿部さゆりさん
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分水太夫の阿部さんは、祖母がおいらん道中の大ファンで、2回目の応募で夢を実現。祖母を分水に連れてきて自分のおいらんの姿を見せてあげたいと張り切り、「念願だった分水のおいらん道中に参加できてとてもうれしく思っています。見てくださる方がとても華やかな気持ちになれるようなおいらんを演じたいと思います」。
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染井吉野太夫の谷川愛美さん
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染井吉野太夫の谷川さんは、一昨年に分水おいらん道中の公募を知り、昨年は応募できず、2年間待って、ここぞと応募。「わたしは東京都からまいりました。東京都のお客さまにもぜひこの分水のおいらん道中にたくさんお越しいただければと思い、頑張って協力させていただきたいと思います」。
おいらん役に選ばれた4人は、4月2日、4月8日、13日の3回、おいらん独特の歩き方の「外八文字」の練習を行い、本番に向かう。ことしの分水おいらん道中は70回の節目で、マスコットキャラクターの作成、磨きやシンジケートによるオリジナルエコカップの数量限定販売なども手掛け、おいらん道中をPRしていく。
応募は一昨年と昨年の142人を大きく下回った。とはいえ、一昨年、昨年の応募数の多さが例外的で、ことしのおいらん役は話題性が高く、注目を集めそうだ。
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