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3月の5日、12日に芸術、建造物に長けた県内の3人を講師に燕大学「芸術学部」、受講生募集 (2011.2.20)

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燕市中央公民館では、3月5日に墨彩画家藤井克之さん=新潟市西蒲区巻甲=、12日に人間国宝の金工家玉川宣夫さん=燕市花見=と平山育男長岡造形大学教授を講師に燕大学「芸術学部」を開くので、受講生を募集している。

燕大学「芸術学部」の受講生募集ちらし

燕大学「芸術学部」の受講生募集ちらし

5日は午後1時40分から3時まで燕市文化会館で開き、藤井さんが「墨彩画との出会い」をテーマに講演。12日は同公民館中ホールで開き、午後1時40分から3時まで玉川さんが「出会った工芸の先輩・先生達」、3時10分から4時半まで平山教授が「水の塔との出会い」をそれぞれテーマに講演する。

藤井さんは1954年旧巻町生まれで大阪芸術大学芸術学部美術科を卒業。県内で高校の美術教諭で教べんをとりながら創作を続け、1994年に第13回日本水墨画展で朝日新聞社賞受賞、2001にイスラエルシリーズ制作開始、2003年に個展「約束の地」がイスラエル大使館主催で東京ホテルニューオータニで開かれる一方、故郷の風景に取材した墨彩画も描き、地元でも人気が高い。

玉川さんは1942年旧下田村に生まれ、鎚起銅器尾の玉川堂を家業とする玉川家へ移籍。彫金で人間国宝だった東京の関谷四郎氏の内弟子となり、木目金(もくめがね)と呼ばれる高度な技術が必要される技で高い評価を得て昨年、人間国宝(重要無形文化財保持者)に。燕市の名誉市民ともなっている。

平山教授は昨年、燕市教育委員会が開いた「水道の塔」の集いの講師。1960年東京都生まれで、99年に長岡市中島浄水場予備発電機室の問題を契機に日本の上水道施設の研究にのめり込み、2006年に各地の配水塔の写真などを収録した著書『配水塔』を出版している。

同公民館では、ふだん聴くことのでいない講演に生で接して教養を高めてもらおうと毎年、燕大学を開設している。今回はもうひとり、昨年12月20日に亡くなった燕市のアマチュア写真家、捧武さんも講師にと計画していたが、突然の死で実現しなかったのは残念だ。

受講対象は燕市内に在住か在勤の高校生以上で定員40人、定員になりしだい締め切る。受講は無料。受講申し込みや問い合わせは同公民館(総合文化センター内・電話:0256-63-7001)へ。また、藤井さんの回にあわせて3月3日から6日まで文化会館2階ホールで藤井克之作品展も開かれる。