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燕市・国上寺の木造千手観音菩薩立像など4件を県文化財に答申 (2011.2.28)
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28日開かれた新潟県文化財保護審議会(中島栄一会長)で、燕市国上、国上寺の木造千手観音菩薩立像など4件を県文化財に指定するよう答申が出された。県教育委員会3月定例会の議決後の県報告示で正式決定となる。
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木造千手観音菩薩立像を安置する国上寺本堂の須弥壇
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ほかの3件は、佐渡市・両津郷土博物館の佐渡国絵図、柏崎市立博物館の下谷地遺跡出土品 646点、新潟市・新潟県埋蔵文化財センターの滝寺窯跡群・大貫窯跡群出土品1,012点。
国上寺の木造千手観音菩薩立像は、同寺の須弥壇(しゅみだん)上の厨子(ずし)内に安置される。頭上に十一面をいただく四十二臂(ひ)の寄木造の彫刻で、鎌倉時代の製作とみられる。
衣文(えもん)の彫りは硬化し、強い眼差し、鼻や口の写実的な彫り口、化仏(けぶつ)の髪形や面貌に特徴があり、後補された所もあるが、保存状態は良好で彫刻の価値は極めて重要としている。像高108.6センチ。
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