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新潟県央工高山岳部がインターハイ会場関係者への恩返しと7・13水害の救援に感謝して校内で新燃岳噴火災害支援募金 (2011.3.3)
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県立新潟県央工業高校(坂井章校長・生徒576人)の山岳部は昨年、出場したインターハイの会場だった霧島連山の新燃岳の噴火で被害を受けた人たちの力になりたいと「新燃岳噴火災害支援募金」を開始。7年前の7・13水害で被害を受けて全国から寄せられた支援と昨年のインターハイ会場関係者への恩返しの気持ちも込めて、部員が協力を呼びかけている。
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生徒玄関前で募金を行う県立新潟県央工業高校山岳部
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山岳部は昨年8月、鹿児島県で行われた全国高等学校総合体育大会登山大会(インターハイ)の登山競技、男子・種目縦走に出場。会場は鹿児島県と宮崎県にまたがる霧島連山で当初、新燃岳もコースに含まれていたが、火山活動が活発になってきたことから急きょコース変更された。
同校によると、そのような状況のなか、地元の高校生や教職員、行政や山岳関係者は、準備段階から苦労し、当日は細心の注意での運営により、結果は5位入賞の好成績。「安全でかつ、温かいもてなしのある、すばらしい大会を経験できた」と感謝している。
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卒業式予行で全校生徒に善意の呼びかけて
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また、7・13水害では、校舎の1階が水没し、部室も含めて大きな被害を受けた。当時、全国からの多くの支援を受け、そのときにもらった温かい気持ちが、復興への大きな活力になった。今の部員は当時は小学生だったが、自宅や学校が被害を受けた生徒や兄が同校山岳部員だった生徒もいる。
そういったことから、同部では全国大会でもらった厚意に感謝し、水害被害で寄せられた支援への恩返しの意味も込めて、募金活動を行うことにした。
卒業式予行を行った3日は、ステージで同部員が募金の趣旨を説明して全校生徒に協力を呼びかけ、放課後に生徒玄関で募金活動を行った。
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募金に協力を呼びかける資料も製作
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部員たちは「新燃岳噴火災害の募金です。ご協力をお願いします」と手作りの横断幕と募金箱を手に大きな声で生徒に呼びかけた。帰宅する生徒たちは、財布から金を取り出し、「頑張れよ!」と肩をたたいて募金する生徒もあった。
募金活動の期間は、1日から終業式の行われる18日まで。翌4日は卒業式で、同部では式前と放課後に募金活動を行い、保護者にも協力を呼びかける。募金は日本赤十字社宮崎県支部を通じて災害救護活動に充てる。また、期間中は校外の人からの募金も受け付けている。
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