|
燕市産業史料館で12人の作家がスプーンをテーマにした作品制作したスプーン展「作家たちによるスプーンのコラボレーション」 (2011.3.4)
|
|
|
|
燕市産業史料館では、4日から4月10日までスプーン展「作家たちによるスプーンのコラボレーション」を開き、主に県内のさまざまなジャンルの造形作家12人がスプーンをテーマに独自の感性で制作した作品を展示している。
|
4日から燕市産業史料館で開かれているスプーン展「作家たちによるスプーンのコラボレーション」
|
燕は洋食器生産の世界の中心地であり、同史料館は世界中のスプーンを展示した伊藤豊成コレクション世界のスプーン館を併設。そしてことし、燕の金属洋食器が製造100周年を迎えたのを記念したのが、今回の企画展だ。
燕三条や県内にゆかりの作家に「スプーン」のテーマで同史料館が作品制作を依頼し、寄せられた作品36点を展示している。
まずは昨年、人間国宝(重要無形文化財保持者)となった金工家、玉川宣夫さん(68)=燕市花見=の「木目金スプーン」。絵の部分に玉川さんのトレードマークともいえる木目金の手法を施したぜいたくな逸品だ。
|
スプーンとピンチを組み合わせた作品
|
作家のジャンルは彫金、金工、陶芸、木工、ガラス、漆芸とさまざま。大半はふだん、スプーンは作らない。テーマがスプーンであるという以外に何のしばりもなく制作してもらった。
本来なら食べ物をすくうという機能があってこそのスプーンだが、ここでは何でもあり。スプーンをかたどったものもあれば、どう見てもシャベルにしか見えないもの、ものをすくうことができないもの。スプーンと洗濯物をはさむピンチを組み合わせた作品もあり、スプーンという言葉から生まれた奔放なイマジネーションの広がりが楽しい作品展となっている。
6日午後2時から同史料館企画展示室で作品解説会を開く。申し込み不要だが、入場券が必要。会期中の休館日は3月7日(月)、14日(月)、22日(火)、28日(月)、4月4日(月)。開館時間は午前9時から午後4時半まで、入館料はおとな300円、子ども100円。土、日曜と祝日は燕市内の小中学生と付き添いの保護者1人が無料。
関連リンク
|