小型家電メーカーのツインバード工業株式会社(野水重勝社長・本社燕市市吉田西太田)は5日、三条市・ハミングプラザVIP三条で創業60周年記念パーティーを開き、北海道から九州まで各拠点の従業員とパート社員を含む346人が参加して、業績好調ななかで還暦ともなる大きな節目を迎えたことを祝った。
同社は1951年(昭和26年)に前身の野水電化皮膜工業所が三条市で創業。メッキ加工業から小型家電製造・販売にシフトしならが成長を続けて60年になった。これまでも10年ごとの節目で記念イベントを行ったことはあるが、全国の社員を一堂に集めたのは初めて。過去最大規模の記念パーティーとなった。
初代野水重太郎社長を継いだ2代目の野水重勝社長はあいさつで、苦しい時期もあったが、会社も60年を超え、300人以上を雇用できるようになったことに感謝し、同社が「ますます盛り上がっていきますように切にお願いします」と求めた。
野水重明専務はさらなる飛翔を誓い、この先5年の中期計画を「chance」、「change」、「challenge」の3つの言葉をキーワードに説明した。
5年前の赤字から翌年にはV字回復を果たし、ことしは公式発表の業績予想では上場以来最高益。円高で中国生産の製品の利益率が向上、中食ブームで調理家電が好調なのが原動力になった。自己資本比率60%に近くとなり、「将来に向けて大きく投資ができる環境が整った」とし、全社員の協力を求めた。
また、ことし1月に中国の深せんに設立した販売を主目的とした現地法人、双鳥電器有限公司の役員も紹介した。