三条市と三条市農業担い手協議会、三条市担い手育成総合支援協議会は、13日午後3時から三条市総合福祉センターで話題のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に関する農業経営研修会「知っておきたいTPP〜再考、日本農業の価値〜」を開くので、農業関係者に限らず広く参加を呼びかけている。
東京大学大学院農学生命科学研究科の鈴木宣弘教授を講師に「これからの日本農業のありかた」のテーマで講演を聴く。
鈴木教授は東京大学農学部を卒業、農林水産省に入省。九州大学で助教授、同大学院で教授、そして現職に就く一方、米国コーネル大学の客員教授も務め、国の農業政策に関するオブザーバーにも参加している。
TPP参加による国内の農業への影響、国がこれからの日本の農業をどうしようと考えているのか、これから農業をどう経営していけばいいのかなどについて聴き、4時45分に終わる。
この日は研修会に先だって午後1時から三条市農業担い手協議会が開かれる。その後の研修会を企画するなかで、昨年12月の県農業委員会で鈴木教授の講演を聴いた農業委員で三条市農業担い手協議会の会員の提案で、鈴木教授に講演を依頼した。
政府はTPPへ参加に積極的に見えたが、農林漁業者や自治体が反発している。しかし、TPPの詳しい内容、影響に関する情報に接することは少なく、今回の研修会は、農業の専門家からTPPの正しい知識を学ぶ絶好の機会になる。
タイムリーなTPPをテーマにしたこともあって反響は大きく、すでに200人以上が参加を申し込んでおり、農業と直接、かかわりのない人や市外からの申し込みもあり、注目集めている。
会場は広く余裕がある。申し込まなくても参加できるので、参加したい人は当日、直接会場へ出向く。問い合わせは三条市農業支援センター(電話:0256-34-5511、内線704)へ。