三条市消防本部は14日、先に宮城県石巻市で活動している緊急消防援助隊新潟県隊で活動している同本部の救急隊3人と支援隊4人の計7人の交代要員として、新たに職員7人を2次派遣隊として派遣した。
新潟県隊は30隊の137人が現地へ入って活動していいる。同本部は11日から1次派遣隊7人を石巻市へ派遣。それから14日で4日目になり、1次派遣を引き継ぐ形で同じ石巻市へ2次派遣隊を派遣したもので、1次派遣隊は2次派遣隊が移動に利用する車両に乗って戻る。
まだ日が昇らない午前5時50分、同本部で出発式を行い、交代要員の吉田修一消防署次長をはじめ7人は国定勇人三条市長の激励を受け、指揮者と指令車の2台に分乗して出発。7時ちょうどに磐越道・上川パーキングエリアに到着し、ほかの新潟県隊との合流を待った。車両には段ボール箱3つ分の資機材やほかの新潟県隊にも回せるほどの食糧も積み込んだ。
2次派遣隊は国定市長に向かって整列し、吉田修一消防署次長は「消防救急援助隊新潟隊第2次派遣に伴い、三条市消防本部から7名、現地に出発いたします。多数の皆さん、激励ありがとうございます」と述べ、敬礼した。
国定市長は、被災地の状況はテレビなどで十分に把握していると思うが、経験したことのない未曾有の災害で、現地の消防職員とも連絡が取れない状況が続いており、非常に危険な場所へ行くことなると気遣った。
「任務は任務ですので、ひとりでも多くの被災者の救出に当たっていただきたい、これはもう一義的な任務でありますけれども、そうは言ってもやはり援助をするにも自らの命あってこそであります。どうか、くれぐれも自身の安全には注意をされて、そのうえで被災者の救出に当たっていただきたい」と求めた。
被災状況を「できるだけ穏やかに伝えることが被災者にとっても心理的にかなり楽にする要素でありますから」と話し、「三条市民も皆さんの肩を後押しをしてくれていると思っております」と激励した。
2次派遣隊は「緊急消防援助隊 新潟県隊」とあるプレートを前面に張った車両に乗り込み、敬礼に見送られた同本部を出発した。