東京電力が14日、計画停電を開始したのに続き、東北電力(株)新潟県央営業所にも同社の計画停電実施の予定などについて午前中に数件の問い合わせがあった。
午後になって東北電力でも「計画停電を実施する方向で検討している」と発表があった。
その発表前の午前中、三条市の新潟県央営業所には、行政関係者や市民から「県央でも計画停電はあるか」など数件の問い合わせがあったという。
計画停電実施を検討しているとの発表後は、「実施の方向で検討しているが、方法や時間など内容についても検討中」としており、実施決定や内容などは決まりしだい公表されるという。
また、同営業所でも節電を呼びかけており、不要な電気を消すなど協力を求めている。東北電力が「電力需給逼迫時の計画停電の実施検討と節電へのご協力のお願いについて」と題して発表したプレスリリースは次の通り。
平成23年 3月14日
3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う停電被害および当社電力供給設備被害について、現在、懸命に復旧作業を進めております。
こうした中、原子力発電所については安全確保のための停止を継続していることに加え、太平洋側の火力発電所における設備被害が甚大であり、復旧に時間を要する見込みとなっております。このため、あらゆる供給力確保の対策を講じてもなお、現状では、当面の間、電力需要に対して相当の供給力不足に至ることが見込まれます。
こうした厳しい状況を踏まえて、これまで管内のお客さまに対して節電へのご協力をお願いしておりますが、あらためて最大限の節電についてご協力いただきますよう、強くお願い申し上げます。
一方、当社においては、供給力の確保に向けて、運転中の自社火力の出力増や他電力会社からの応援融通など、あらゆる対応策を検討・実施しております。
しかしながら、これらの対応だけでは十分な供給力を確保することが難しい見通しにあることから、管内全域に及ぶ大規模な停電を回避するため、予見性のある形で地域ごとに実施する計画的な停電について検討を行っております。計画停電の実施にあたりましては、検討がまとまり次第、速やかにお知らせさせていただきます。
お客さまには、大変なご迷惑とご不便をおかけすることになりますが、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。
以 上