燕市分水地区観光協会(田中公一会長)は15日、東日本大震災の発生に伴って4月17日に開催予定だった「第70回分水おいらん道中」と4月1日から予定だった「分水桜まつり 夜桜ライトアップ」を中止することに決めた。
未曽有の災害規模や被災者の心情を察し、一日も早い復興を願って中止を決めた。田中会長は「本年は節目の第70回の記念の年」でもあり、中止は「苦渋の決断」とし、観光客やツアーを予定していた旅行会社、おいらん役と75人の付き人にわび、理解を求めている。田中会長名での中止の決定リリースは次の通り。
平成23年3月11日に東日本一帯を襲った巨大地震により被災された皆様へは心より御見舞い申し上げます。
この度の被害の深刻さを考慮し、4月17日に開催予定でありました「第70回分水おいらん道中」及び4月1日からの「分水桜まつり 夜桜ライトアップ」を中止することとさせていただきました。
関係者の皆さま、当日を楽しみにされていた観光客の皆さま、ツアーを予定されていた旅行会社の皆さま、ツアーに申込みいただいた皆さま、そして既に参加が決まっていた主役のおいらん役と75名の付き人役の皆さまには多大なるご迷惑をおかけしますが、事態をご賢察の上、何卒ご理解くだいさいますようお願い申し上げます。
私たち主催者としましても、本年は節目の第70回の記念の年であり、例年以上に盛大に開催できますよう準備を進めておりました。中止については苦渋の決断ではありましたが、未曽有の災害規模とその現況、及び被災者の心情、そして被災地の一日でも早い復興を願い、誠に残念ではありますが決定させていただきました。
来春、平成24年4月には、改めて素晴らしいおいらん道中を皆さまに披露できますよう努めてまいります。
なお、大河津分水桜並木については、入場無料で常時開放されていますので、来場は可能となっております。
平成23年3月15日
燕市分水地区観光協会
会長 田中公一