東日本大震災の発生で燕市では、20日予定していた燕市成人式の開催を検討していたが、成人式を企画、運営する成人式実行委員会の開催したいという考えを市が引き受ける形で開催することに決めた。
燕市の鈴木力市長は、15日にブログ「燕市長 鈴木 力 の日記」で開催と結論した経緯を書いた。三条市や田上町は先に成人式の延期を決めており、14日夜、新成人代表の成人式実行委員のメンバーを急きょ招集して開催について話し合った。
議論は夜10時まで2時間半にも及び、被災者への応援の思いと自覚をもって行動することを誓う成人式にしたいという気持ちだったが最終結論に至らず、再び15日夜に話し合った。
その結果、「プログラムの内容を一部変更して実施したいという明確な意思を携えてきました。」(鈴木市長のブログ)。プログラムも被災地へのエールと成人としての誓いという内容にした。
しかし、「あくまでも最終的に開催の決定を判断したのは私と教育長です。」と責任は引き受ける考えを強調している。また、鈴木市長と藤沢健一教育長の連名で開催を決めたことについてのお知らせをPDFで市のホームページにアップした。お知らせの文面は次の通り。
このたびの東北地方太平洋沖地震により被災されました皆様方に、衷心よりお見舞い申し上げます。
燕市では、3月20日(日)の成人式開催の可否について、新成人代表の実行委員の皆様や、関係機関の皆様と協議をさせていただきました。
その結果、成人式のプログラムを一部変更し、新成人から被災された皆様へのお見舞いと応援メッセージを届けるため、成人式を開催することとしました。
新成人代表の実行委員の皆様は、このたびの大震災による被害を前に、自分たちが今、何ができるのかを積極的に考えるスタートの日にすることで、新成人として、地域や日本の発展のため、自覚を持って行動していくことを誓い合いたいと考えています。
市並びに市教育委員会では、被災された皆様に重ねて衷心からお見舞いを申し上げますとともに、被災された皆様を応援したいという新成人の思いを汲むとともに、改めて成人式の意義を考える貴重な機会になるものと考え、成人式を開催することとしました。
市民の皆様におかれましては、開催にあたり、ご理解とご協力をお願い申し上げますとともに、新成人を温かくお見守りくださいますよう重ねてお願い申し上げます。
平成23年3月16日
燕市長 鈴木力
燕市教育委員会 教育長 藤澤健一