宮城県石巻市で活動する緊急消防援助隊新潟県隊の交代要員として、14日に派遣された三条市消防本部の第2次派遣隊職員7人が第3次派遣隊と交代し、18日夜、同本部に帰着した。
第2次派遣隊は、14日午前6時に同本部を出発した救急隊3人と支援隊4人の計7人。先に活動していた第1次派遣隊の仕事を引き継いで、現地では17日まで活動し、翌18日午前2時に宮城県石巻市の活動拠点を出発して、帰路についた。
行きに通った山形周りの道路が通行止めだったことなどから、積雪の秋田県周りでの帰路となり、午前2時の出発から17時間かけて午後7時36分、三条市西裏館の同本部に到着した。
2次派遣隊隊長の吉田消防署次長はじめ隊員7人ともけがなどはなく無事に戻ったが、ほこりと疲れのせいか顔色が黒っぽく眼の下にクマができている隊員もおり、出発から5日間、過酷な活動だったことが伝わってくる。
同本部は救急隊が派遣されていることから、避難所や自宅に避難していて具合の悪くなった人を救急車で病院に運んだりしていた。新潟県隊のなかには、津波で被害を受けた場所では、当初の救助活動からがれきの中から亡くなった人を探す活動に移っているという。同地域は、いまだに水道、電気、ガスなどのライフラインは復旧していないようだ。
現在は、17日午前5時半に同本部を出発し、2次派遣隊と交代した3次派遣隊7人が活動している。続く、4次派遣隊が20日に出発する予定だ。