特定非営利法人にいがた災害ボランティアネットワーク(川瀬和敏理事長)は18日、7・13水害から備蓄するスコップなど災害復旧のための資材を、宮城県社会福祉協議会を通じて宮城県石巻市のボランティアセンターに送った。
にいがた災害ボランティアネットワークは2004年の7・13水害と中越地震の経験から、災害復旧支援を担う災害ボランティア組織の立ち上げと育成を図ることを目的に設立。7・13水害の復旧作業で使用したスコップや一輪車などを備蓄しており、中越地震、中越沖地震をはじめ、全国で発生した災害復旧のためにこの資材を使ってもらい、作業が終わると再び送り返されて、市内の倉庫で保管している。
今回は、中越地震ではボランティアとして新潟に駆けつけた宮城県社会福祉協議会からの要請を受けて資材を送ることにした。午前11時から三条市栗林地内の倉庫に、三条と燕の社会福祉協議会をはじめ、呼びかけに応じた100人近いボランティアが集まり、スコップ400個、一輪車30台、バケツ300個、バール25本、ヘルメットやマスク、軍手などを4トントラックいっぱいに積み込んだ。
配送は、同ネットワーク理事でもある山井太スノーピーク社長が引き受けてトラックなどを手配、同社が全国に呼びかけて集まったテントやシュラフとともに午後2時ころに三条市を出発し、翌19日に石巻市の石巻専修大学内に設置された災害ボランティアセンターへ届けた。