三条市被災者総合支援センターは21日、三条市に避難してきた人が必要としている物資の募集を開始したが、午前10時の受け付けからまもなくほとんどの物資が必要数に達し、一部を除いて物資の受け付けを締め切った。
市内4カ所の避難所にいる人たちが今すうぐに必要とする物資を調査した。下着や服、生活雑貨、乳幼児用品、枕、タオル、洗濯機、自転車、ドライヤーなどのさまざまな品物を避難所ごとに募集。服ならサイズまで指定し、前日20日に各避難所への持参を呼びかけた。
反響は予想以上で、21日は午前10時に受け付けを始めると1時間半ほどで、募集したほとんどの物資が必要数に達した。まだ足りない物資を除いて、今回の受け付けをいったん中止した。
三条市総合福祉センターでも開始から1時間も前から、指定された物資を袋や段ボール箱に入れた人たちが、次々と持参していた。
同センターでは開始前から「それぞれ必要な数量に達したら受け付けを締め切るとしており、大勢の善意にいったん中断した。今後、必要なものが出てきた場合には、再度募集することもある」としている。
避難所のひとつ、三条市総合福祉センターでは、正面玄関脇で衣類や紙おむつ、自転車をはじめ、大勢の物資が持ち込まれ、必要数に達すると同センター職員が段ボールに「中断」を知らせる案内を書いたが、その後も、次々と市民などが大きな袋をかかえて同センターを訪れていた。
当初の案内でも告知していたが、中断のため物資を受け取れないとする職員の対応に、「せっかくもってきたのに残念です」とがっかりして帰る人や、怒り出す人もあった。赤ちゃんをおんぶした人や20分ほどの自宅から2往復したという年輩の女性の姿もあった。