燕市内15の小学校すべては23日、そろって卒業式を行い、合わせて797人が卒業し、それぞれが6年間を過ごした学びやを巣立った。
鈴木力燕市長が来賓として出席した燕市立燕西小学校(海藤英紀校長・児童649人)は、午前9時15分から体育館で第108回卒業証書授与式を行い、男57、女67の計124人が卒業した。
卒業生は、それぞれ進学先の学生服、セーラー服、ブレザーを着て出席。在校生や教諭、保護者の大きな拍手に迎えられて入場し、中央の演壇をはさんで在校生と向き合う形で座った。
担任に名前を呼ばれると「はい」と大きな返事をして演台の前へ。海藤校長は名前を読み上げ、「おめでとう」の言葉を添えて卒業証書を手渡した。
海藤校長は式辞で「志は高く 挑戦 感謝」の言葉をはなむけに贈った。この日は選抜高校野球大会が開幕。本県からさまざまハンディを乗り越えて出場する佐渡高校に注目していることなどを話した。また、東北関東大震災の非常時に無事に卒業式ができること、自分を支えた家族に感謝し、自分は何ができるか考えてほしいと話した。
鈴木燕市長は、「東北太平洋沖地震で被害に遭われた方にお見舞いを申し上げる」と始めた。中学校では「夢と希望をもって新しい第一歩を踏みだし、いろんなことに挑戦していってください」と激励した。
保護者には、地震で多くの尊い命や財産が奪われ、燕市内では福島県などから避難した200人以上を避難所生活を送っており、日本の先行きに不安が大きいのでは気遣った。そのなかでも、これまでと変わらず、子どもたちがのびのびと成長していける環境をつくりあげていくのがおとなの責任で、燕市としても全力で町づくりに取り組んでいくと協力を求めた。
燕市内の中学校の入学式は、燕中学校をはじめ5校は4月7日、県立燕中等教育学校は4月5日。