燕市の第2避難所、市民研修館・武道館に避難している人たちを杭州飯店=西燕=と橋本屋食堂=八王寺=へ送迎してラーメンをふるまうサービスが24日、始まった。
昼食に毎日各店10人ずつを送迎し、ラーメンを無料サービスするボランティア。ラーメン店から避難所に出前をしたいという申し出があったが、ラーメン店側の負担も少なくなるように合理的にと、避難している人たちを店へ送迎することにした。
24日はその初日。送迎用のマイクロバスの運転は、避難所開設当初から毎日のように市民研修館・武道館を訪れている長井由喜雄市議がボランティアを買って出た。
杭州飯店では、ラーメンのほかにマーボー豆腐と野菜炒めもサービスした。メーンは燕三条系ラーメンとも呼ばれる背脂ラーメン。その代表店が杭州飯店で、福島県南相馬市から避難している人たちは、初めて食べる背脂ラーメンに「腹の底まで響くな」、「盛りがいい」と大満足だった。
平日なのに満席となっている店内に、「はやっこど!」(繁盛してる)とびっくり。「みんな食いつきがいいこと」、「いい肉だ。オレがなめてやっから、食べれ」と口も滑らかになり、笑い声を響かせていた。
帰るときには見送る店主に「おいしかった」と感謝していた。同店では燕市に避難している人に限らず、避難者とわかればラーメンをサービスすることにしている。