3月下旬にもなるのに雪が降るなど冬の寒さが続いているが、26日の三条は最高気温5.7度と2月中旬から下旬並みの厳しい冷え込みだった。
明け方の最低気温は、午前5時の1.4度で3月中旬並み。日中は時々、日が差したが最高は正午の5.7度にとどまり、北西の風が強くて実際の気温以上に寒かった。
「暑さ寒さも彼岸まで」というが、彼岸の中日の21日こそ10.3度と気温が10度を超えたが、それ以降は10度に届かず、雪が降る日も。24日に彼岸が明けても寒さは衰えず、なかなか春の足音が聞こえてこない。
それでも春の足取りが後戻りすることはない。三条市・法華宗総本山本成寺の境内から通称黒門へ向かう太鼓門を出てすぐ左に立つウメは、白い花を開き始めた。まだ、二分咲きていどで、満開はまだ先。
このウメはちょうど20年前の1991年、同寺塔頭の一乗院の檀家総代だった家の人が、ウシの石像を同寺に寄付、安置したのに伴い、そのすぐそばに植えられた。菅原道真が左遷されるとき、ウメを持ってウシに乗ったとされるのにちなんだ。
付近には雪吊りや冬囲いがされたままの植木もあるが、陽春を待ちきれないとばかりにみずみずしく白い花弁を開いている。