三条市の「二・七」と「五・十」の定期露天市の出店者でつくる三条市場親和会(島影三津枝会長・75店)は25日、三条市に避難している被災者のために役立ててほしいと10万円を三条市に寄付した。
午後4時10分に、会計の原山幹男さんと事務局の長谷川孝志さんの2人が市役所を訪れ、国定勇人市長に善意の包みを手渡した。
同会では、平成16年の7・13水害では、5と10のつく日に開催する四日町の市場なども被害を受け、そのときに受けた多くの支援に「涙が出るほどうれしかった」と言い、島影会長に「早く届けて」と言われたが、会員全員の承諾を得るため、少し時間がかかったことをわびた。
また、四日町の市場は、避難所になっているソレイユ三条や総合福祉センターに近く、避難している人も訪れると言う。鮮魚を販売する長谷川さんは、先日の市に訪れた避難している人が「スジコ、おいしそう」と言い、たくさんは買えないと話していたので、「じゃあ、切ってやるいね」と小分けにして、100円で販売したら次の市で大勢の人を連れてきて礼を言ってくれた。
ほかの出店者も避難している人たたにはおまけしてるようだと言い、申し訳なさそうな人には、「いんだて、三条市のもんからもうけるっけ」と話していると、明るく威勢のいい声でエピソードを話した。市場から恩返しの気持ちとともに、元気も送っているようだった。