三条市出身のデザイナーと三条市在住のイラストレーターの女性2人が、市内に開設された避難所周辺の店舗などをイラストをふんだんに使ってわかりやすく記した「新潟県三条市 避難所周辺生活マップ」を制作した。
A3判サイズで、市内4カ所の避難所のうち総合福祉センターと勤労青少年ホーム、体育文化センターを記載。嵐南地区の2カ所の避難所をメーンに制作したので、その2カ所に設置、配布している。
医療機関、飲食店、衣料品店、ホームセンター、スーパー、銀行、ドラッグストア、銭湯など生活に必要な店舗などを文字とイラストで紹介している。
小さなアイコンだが、それぞれの業種をたくさんの色を使った手書きのイラストで表している。わかりやすさとともに絵本のような楽しさもあり、見た人が思わずほほえむような優しい地図だ。
制作したのは、三条市出身で新潟市在住のデザイナー野口彩さん(28)と県外出身で三条市在住のイラストレーターしおたまこさん(42)。2人はツイッターで知り合った。
野口さんは20日ころに三条市総合福祉センターでボランティアの登録をした。そこで避難所で住宅地図を拡大コピーした周辺地図を目にし、避難し人たちにもわかりやすく、役立つ地図をつくろうと制作に取りかかった。野口さんが地図の部分を作り、雑誌や医療サイトのイラスト手掛けるしおたさんがイラストやアイコンを担当した。マップはしおたまこさんのブログからダウンロードすることもできる。
総合福祉センターには、27日に五十嵐川で行われたサケの放流イベントの写真とトキの写真データを撮影した市民が提供し、市がプリントして各避難所に掲示。ほかにも連日、各避難所にはさまざまなかたちのボランティアや支援が届けられている。