東日本大震災の避難所を開設している三条市に29日、三条ライオンズクラブ、(株)中林製作所、三条管工事業協同組合、三条加茂電気工事協同組合のそれぞれが、三条市に避難してきている人たちのために役立ててほしいと寄付した。
午前11時15分に三条ライオンズクラブ(近藤清治会長・会員72人)の近藤会長、小林章幹事、鵜頭佑子会計の3人が市役所を訪れ、国定勇人市長に100万円の寄付金を包み、手渡した。
ライオンズクラブでは、国際的な災害援助のための組織「LCIF」が今回の地震で1億円を贈ることや県全体のライオンズクラブ会員が1人ずつ負担して1,350万円を被災地への義援金としている。今回の寄付は、7.13水害では同クラブにも見舞金を頂いたこともあり、その恩返しとして地元三条市に避難している人たちのために役立ててもらおうと23日の理事会で決定した。
刃物製造業の(株)中林製作所(中林順一社長・三条市下大浦)は、同社から50万円と社員が社内で募金した30,505円を三条市に寄付した。
三条管工事業協同組合(小柳潤一理事長・26社)は、小柳理事長と小柳幸男専務理事の2人が、三条加茂電気工事協同組合(大原義弘理事長・45社)は大原理事長と山田富義副理事長の2人が市役所を訪れ、それぞれの組合で30万円ずつを三条市に寄付した。
国定市長は、いずれの寄付にも「本当にあたたかいお心遣いをみなさんから頂き、感謝しております」と礼を述べていた。前日28日現在で、福祉課の窓口で受け付けている日本赤十字社を通じて被災地に送る義援金は約1,700万円で、避難所の運営など三条市に2,700万円の寄付を頂いていると話し、三条市の避難者の受入も中・長期戦になると思われるとして、あらためて大勢の支援に感謝した。
三条管工事業協同組合と三条加茂電気工事協同組合の寄付を受けているときに、避難所には着の身着のままで避難された方も多く、何もない方もいると言い、三条市に寄せられる寄付はいったん一般会計にと思っていたが、公営住宅の入居希望者などのために冷蔵庫や洗濯機など当座の必要な物をそろえるために使わせて頂きたいとして、了解を得ていた。