ビル管理や警備の株式会社東新(田中正信社長・本社燕市粟生津)は1日、燕市内の避難所で暮らす人たちのために役立ててほしいと燕市に25万円を寄付した。
社長の燕市粟生津、田中正信さん(78)と同社専務の妻登美枝さん(76)が午後4時半に市役所を訪れてのし袋に包んだ善意を手渡した。
寄付は同社から10万円と約70人の社員に募って寄せられた5万円、さらに田中社長が10万円の計25万円。同社は市の施設の管理も受注している。田中社長は「市長がこれだけ先頭に立っているときに、わたしもこうしていらんねえと」、「テレビを見るたびに涙を流してますが行動するのが大事」と話した。
市長室をあとにし、登美枝さんは孫のエピソードを話した。20歳になる孫が車いっぱいにおむつや毛布を積んで被災地に救援物資を届けた。
そのことを事後報告で聞かされた登美枝さんは、何も相談せずに勝手なことをした孫をしかったが、結局、「その気持ちがうれしかった」と感動し、小遣いまであげてほめたことを笑いながら話していた。
また、この日はほかに大原伊一市議の後援会(五十嵐一男会長)からの寄付もあった。寄付額はまだ数えていない。