燕三条おもちゃ病院(中務均院長)は、東日本大震災で被災した子どもたちにおもちゃ贈る支援しようと、おもちゃの寄付を呼びかけているのに伴って、同病院へ届くおもちゃの仕分けや被災地への発送の作業を手伝ってくれるボランティアスタッフを募集している。
おもちゃ病院は、壊れたおもちゃを無料で修理し、新しい生命を与えるボランティア。全国組織の日本おもちゃ病院協会もある。燕三条おもちゃ病院は発足からことしで4年目。日本おもちゃ病院協会おもちゃドクターの資格をもつ人など燕三条地域の30人余りを会員に毎月、三条市と燕市でおもちゃの病院を開設して持ち込まれるおもちゃを修理、再生している。
今回の東日本大震災で被災地ではおもちゃも被害を受けているはず。院長の自営業中務均さん(45)=燕市吉田若生町=は、「おもちゃは子どもの発育に欠かせません。親子や子ども同士のコミュニケーションには欠かせないアイテム」という認識で、「癒し以上に成長に必要なもの、幅広く見れば教育的な意味合いがある」と、おもちゃを集め、被災した子どもたちにプレゼントしようと計画した。
おもちゃを募集していることをホームページ「燕三条おもちゃだより」に掲載すると、すぐに東京や大阪、兵庫、福井からの数件の問い合わせがあった。すでに届いたおもちゃもあり、約20体のぬいぐるみが詰まった段ボール箱には「かわいがって下さい!一人でも多くの笑顔が見たいです」とのメッセージも添えられていた。
これからおもちゃの寄付がたくさん届くと、仕分けや被災地への発送の準備にひとりでは手が回らなくなるのは明らか。そこで、そうした作業を手伝ってくるボランティアを募集しているもので、届いたおもちゃの保管場所や発送費用の問題もあり、「支援してくれる企業さんもあれば本当に助かります」と中務さん。できれば中務さんの自宅に近く、事務的なことが得意で、時間の都合をつけやすい人の協力を呼びかけている。
また、おもちゃも募集しているが、なるべく電池を使わないもの、大き過ぎず小さ過ぎずといった要望もある。ボランティアの申し込みやおもちゃの寄付など詳しくは中務さんに電話(090-2983-2869)やメール(t-s_hospital@mail.goo.ne.jp)で問い合わせる。