新学期を前に、三条市に避難している小中学生へのプレゼントとして、三条市とともに水害を経験したかばんの産地、兵庫県豊岡市から送られたランドセルなどが1日、三条市に届いた。
豊岡市は、コウノトリの野生復帰に取り組むまちとしても知られる。7・13水害と同じ2004年に台風23号で大きな被害を受け、濁流のなかで観光バスの上で救助を待つ人たちの衝撃的なニュース映像が記憶に残る人もいる。
大きな水害を体験した全国の自治体の市町村区長が集まり、水害体験で得た経験や教訓を語り、全国に発信して防災や減災に役立てようと毎年、水害サミットが開かれている。三条市の国定勇人市長と豊岡市の中貝宗治市長はともにその中心メンバーとなっている。
そういった縁から、三条市で避難者を受入ていることを知り、かばんの産地の豊岡市が小学生にランドセルと手提げかばん、中学生にリュックサックを寄付することに。そのうち、ぴかぴかのランドセル60個が31日に同市から中貝市長名で発送され、1日に三条市教育委員会に到着した。
三条市では、4日午前9時から市内4つの避難所で贈呈式を行い、直接、子どもたちに手渡す。三条市内の小中学校へ就学を希望する子どもは、1日午後5時半現在で小学校45人、中学校18人の計63人。
就学先の学校の内訳は、小学校が三条小18人を最多に四日町小11人、西鱈田小7人、大崎小6人、そして保内小、裏館小、大面小に1人ずつ。中学校は第一中の7人をはじめ、第三中6人、大崎中3人、本成寺中2人。