三条市の各避難所では、さまざまなボランティア活動が行われており、3日は日本赤十字奉仕団三条支部(31人)によるしょうゆ味のしみたこんにゃくおでんの炊き出しが行われた。
同支部は2006年の中越地震で被災地、川口町で炊き出しを行ったのをはじめ、三条市総合福祉センターで毎年、開かれるボランティアまつりでも同様の炊き出しを行っており、寒い日にはとくに喜ばれる恒例のメニューだ。
くしに刺したこんにゃくをスルメとダシしょうゆで煮込んだもので、ほかに煮込んだゆで卵付きの合計650食。支部員が手分けして前日から仕込み、この日は午前中に三条市総合福祉センターの玄関前に5つのガスコンロを設置して煮込み、同センターに避難している人たちに食べてもらい、ほかの3つの避難所にも届けた。
これ以外にも避難所には、市民からのさまざなボランティアの形を見て取ることができる。各避難所には、春本場を呼び込むように市民から届いたチューリップやサクラの花が飾られている。
三条署員が毎日、市内すべての避難所を巡回して防犯活動。福島県教育委員会の職員2人と新県の災害対策本部に詰めている南相馬市教育委員会の職員1人の計3人が県内の避難所をまわって情報提供や避難している人たちの声を聞いており、この日は三条市内の避難所を訪れた。
南相馬市教育委員会事務局学校教育課指導主事によると、新潟県内に避難している人たちから、福島県内にいるのとは違ってテレビの地方ニュースや地方紙などからの情報がとれないなか、福島県の情報が少ないとの声があったことから直接、話を伝え、聞こうというもの。
子どもの就学については、福島に戻られるのではという期待感から新潟県内での就学を決めかねている人が目立つが、現状では被爆の危険性があるので学校再開は難しいとった情報も直接、伝えて理解してもらっている。
さらに、同指導主事は、「新潟の避難所では、とてもよくしてもらっていて、本当に申し訳なく思っている」と話していた。