三条市内小中学校で1学期の始業式、被災地から三条市へ避難している子どもたちも三条の小中学校で新学年をスタート (2011.4.5)

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三条市内33小中学校すべては5日、1学期の始業式を行った。福島県などから避難している児童や生徒たちも、それぞれの避難所から近い学校に就学、新しい学校での生活をスタートさせた。

三条小学校の1学期の始業式で自己紹介する三条市へ避難している子どもたちなど
三条小学校の1学期の始業式で自己紹介する三条市へ避難している子どもたちなど

三条市立三条小学校(丸山修校長)では、市内で最も多い18人の転入が決まっており、多くは同校に近い三条市体育文化センターに避難している子ども。午前8時40分からの始業式で入場する15人の転入生を拍手で迎え、全校児童に紹介した。

転入生は児童と向き合うようにステージ前に整列して順に自己紹介。少し緊張して名前と前の学校名、得意な遊びや好きな教科などを話した。

丸山校長はあいさつで、翌日の入学式で21人の新1年生を迎え、合計126人で新年度がスタートすると述べ、「新しい友だちが増えてうれしいですね」と転入する子どもたちを歓迎した。

6年生の教室であらためて自己紹介
6年生の教室であらためて自己紹介

「早く皆さんと仲良く、遊んだり、勉強したりできるようにお願いします」と在校生に協力を求め、転入生には「今はつらいでしょうが、朝の来ない夜はありません。希望をもって三条小学校の生活を送りましょう」と励ました。

始業式のあとは、各教室で新しい先生や友だちの自己紹介をした。6年生は福島県から避難している5人と家族の都合で転入した1人の6人が転入し、全部で23人になった。担任は「わたしも平成16年の7・13水害では被災し、家に帰られませんでした。今では元通りの生活をしています」、「皆さんも元通りの生活に戻れると思います。一緒に頑張りましょう」と話した。

南相馬市の幾世橋小学校に通っていた田辺由紀さん(11)は、「前の学校に帰られるか不安」だったが、「わたしは○○です、よろしくお願いします」とさっそく声をかけてくれるクラスメイトたちに「いい人そうな人でよかった」と笑顔を見せた。

三条小の在校生も転入生に自己紹介
三条小の在校生も転入生に自己紹介

このあと掃除などを行い午前中で放課。翌6日は午前中の入学式に出席したあと、2年生以上は給食が始まり、授業も行われる。

避難している転入生の人数は流動的で、三条市教育委員会によると4月3日現在では、小学生は計45人(三条18、四日町11、裏館1、西鱈田7、大崎6、保内1、大面1)、中学生は計17人(第一7、第三6、本成寺2、大崎2)。中学生の制服は、各学校での転入説明の時に採寸して新しい制服を作り、費用は三条市が負担する。


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