日本のツイッターの先駆者として知られるジャーナリスト津田大介さんをゲストに9日午後2時から燕市吉田産業会館で「あなたが動けば何かが変わる!地方革命文化会議 県央サミット〜おもしろスイッチで地方からイノベーションを〜」が開かれる。
燕三条青年会議所前理事長の梨本次郎さんとUstreamで動画配信を手掛けるオフィス「ノブヨシコム」主宰の小林伸嘉さんが昨年暮れにCD「カレーラーメンの歌」をリリースするに至ったカレーラーメンプロジェクトの軌跡を紹介。続いて県内のソーシャルメディア利用者が集う新潟ソーシャルメディアクラブ(NSMC)を主宰する敬和大学人文学部国際文化学科の一戸信哉准教授がソーシャルメディアを活用した国内外の事例や可能性をトークする。
そして津田さんによる講演のあと、これら4人をパネリストに燕市吉田神田町、日本ビジネスアカデミアの加藤昌樹代表がコーディネーターを務め、「地方におけるソーシャルメディアの可能性」をテーマにパネルディスカッションを行い、午後4時半に終わる。
加藤代表が実行委員長とする県央文化交流会議実行委員会が主催する。津田さんはことしに入って株式会社武田金型製作所=燕市西燕町=からのUstream配信に出演するなど、新潟とは縁が深く、出演を依頼した。
企画したころは、北アフリカでなだれを打ったように次々と民衆が蜂起して革命が起こった時期。民衆をつなぐツールとしてツイッターやFacebookといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が大きな役割を果たした。
SNSで人と人が結びつくことによる力で、地方を活性化するというレベルではなく、革命を起こすくらいの気概で新しい社会のあり方を模索しようと「地方革命文化会議」を企画した。
その1カ月前になって東日本大震災が発生し、状況が一変した。電話や携帯メールといったメディアがまひ状態ななかにあって、ツイッターはほとんど問題なく稼働し、安否確認や東京の電車の運行情報や避難所場の情報の受発信に絶大な効果を発揮。図らずもタイムリーな企画になった。
テレビを視聴できない被災地へ情報を届けるため、一時的にせよテレビ局がニコニコ生放送やUstreamといった動画配信を利用。情報インフラの勢力地図を大きく変えた。
津田さんも東電や官房長官の記者会見をリアルタイムでツイートし、有益な情報をリツイートし、情報発信を多くの時間を費やす一方、ニコニコ生放送の震災関連特別番組に出演してさまざまなチャンネルで情報を発信し続けた。
加藤代表は、ソーシャルメディアには「有益な情報もあればデマもある。それらを含めて津田さんから情報を取捨選択するリテラシーも学びたい」と言う。さらに震災の前後でメディアがどう変わったのか、これからどう変わるのか、どうやって地方に革命を起こすことができるのかを考えていくが、ソーシャルメディアをほとんど利用したことにない人にもわかりやすい内容にすると言う。
入場料は2,000円、大学・専門学校生1,000円、高校生500円、中学生以下無料。遠くは妙高市からの参加申し込みもあり、中学生も参加を申し込んでいる。参加はウェブサイトから申し込めるほか、当日の飛び込みでも参加を受け付ける。
事前にFacebookページから質問を受け付けるほか、パネルディスカッションは、ツイートの発言も拾いながら進める。ハッシュタグは「#gorevo」さらにUstreamを使った有料(2,000円)のライブ配信も行う。問い合わせはウェブサイトのお問い合わせフォームから。