燕ミニバスケットボールスポーツ少年団「燕ジュニアドラゴンズ」は8日、メンバーや保護者が寄せたコメをまとめて30kg入り4袋にもなった義援米を燕市が市民研修館・武道館に開設している第2避難所に寄付した。
同少年団は昨年、男子が全国大会で準優勝し、燕市からスポーツや芸術で顕著な成績や成績をあげた個人や団体に贈られる燕大賞を受けた強豪。今は避難所となっている市民体育館を毎週、利用させてもらっているが、避難している人たちに一人ひとりが何ができるかと考え、コメを集めて寄付することにした。
1人が1升(1.8リットル)を目安にコメを持ち寄った。それを集めて30kg入りのコメ袋に詰めると4袋になり、計120kg。それぞれの家庭の思いを込めた究極のブレンド米であわせて5kg入り1袋と2kg入り3袋、さらにおむつも少し寄付した。
この日午後4時半から第2避難所で贈呈式を行った。メンバーの柳原沙弥さん=燕南小6年=と小林千晃さん=小池小5年=、袖山優作君=小池小6年=と松本うみ君=燕西小6年=の2人ずつに分かれ、声をあわせて義援米を集めることにした理由やいきさつを話した。
鈴木市長は、「もうすぐ体育館も使えるようになりますので、そしたら今度は一緒にここでまた元気な姿を見せてくれることが被災者に対する応援メッセージにもなる」と述べた。義援米はおいしく食べてもらうようにするが、「もしかしたら今度はここに避難されている方々のお母さんが方がおコメ炊いて皆さんに何かごちそうしてくれるかもしれません」と水を向けた。
同少年団の男子の父母会長の燕市殿島1、曽山励さん(47)は「保護者の善意のおコメですので、わずかですが、よろしくお願いします」。
第2避難所のリーダー、佐藤賢二さん(59)=南相馬市鹿島区=は、避難所のために子どもたちの練習場となっている市民体育館が使えなくなっていることをわびた。「コメの作付けができるのかどうか、大変不安」で、原発事故の収束には1年近くなるので、寄付を受けた30キロ入り4袋以上を食べるかもしれず、そのときは「再度、支援物資を」と笑わせた。避難所の子どもたちとミニバスで対戦できる日が来ることを願った。
父母会長の曽山さんは、「1升と呼びかけてもみんなそれ以上を持ってきてくれました。OBからも声をかえけもらい、予想以上に集まり、皆さんの全員に感謝しています」と話していた。