三条観光協会は、ことしも14、15の2日間行われる三条市・八幡宮(藤崎重康宮司)の春季例大祭「三条祭り」のポスターを作成した。東日本大震災の発生により各地でイベントの自粛が相次いでいるが、ことしも変わりなく大名行列や舞い込みも行う。
ポスターはA2判のフルカラー印刷で、例年通り750枚を作成。市の施設や市内の商店街やスーパー、三条地区の自治会などに配付、掲示してもらい、三条まつりをPRしてもらう。
大名行列の立役者、天狗(てんぐ)の赤い面がポスターの半分ほどを占める大迫力。背景に舞い込みと神輿(みこし)の写真をデザインした。
右上に大きく「三条祭り」の筆文字、左側に5月14日の「八幡宮宵宮」、15日「八幡宮大祭」傘鉾コンクール、大名行列、舞い込み。あわせて4月28日の「神明宮宵宮」、29日「神明宮本祭」を載せている。
震災に伴う自粛ムードのなか、3月25日の祭典委員会で例年通りの内容で三条祭りを行うことが決まった。藤崎宮司は、三条祭りを中止したのは太平洋戦争の3年間以外はなく、どんなときも続けてきたと言う。ことしも開催することで、三条市に避難している人たちにパワーを分け与えるという意味でも例年とは違う気持ちで盛り上げてほしいと話したと言う。
また、ことしは名物の大名行列や舞い込みが行われる15日が日曜にあたる。大名行列の運営管理を行う「三条祭り若衆会」では、三条市に避難している人たちにも楽しんでもらえるような工夫を考えている。