東日本大震災で燕市に避難している小学生10人が転入した燕市立大関小学校(天海幸男校長・児童126人)は13日、「福島の友だちを迎える会」を開き、同校児童はダンスや縄跳び、歌などを披露して歓迎し、転入生とともに笑顔があふれた。
新学期の始まった6日から、市内に避難している2年生から6年生までの10人が登校している。迎える会には、インフルエンザかかったり、体調をくずしたり、一時的に福島県に戻ったりした4人を除く6人が保護者と出席した。
企画、進行とも児童が行い、児童代表が「福島の皆さん、ようこそ燕市へお越しくださいました。仲良くしましょうの気持ちを込めて、2年生が希望の歌のダンスをします。見てください」とあいさつして始まった。
2年生がついこの間まで1年生だったとは思えないほど、リズミカルでそろったダンスを披露すれば、4年生はえんじ色の体操着に鉢巻きで大縄飛び。2本の大縄を飛んだり、大縄を飛びながら小さな縄跳びを跳んだり、児童たちが次々と笑顔で大縄を飛び抜けたり。アクロバットにようにきびきびとしたスピーディーな動きで、体を乗り出して見学する児童から大きな拍手と歓声がわいた。
さらに、全員でゲームをしたり、合唱をして楽しんだ。最後に転入生の代表2人にくす玉を割ってもらい、中からはきらきらした紙とともに「ようこそ!大関小へ」の文字が現れると、再び拍手が起こった。
南相馬市立八沢小学校に通っていた4年生の木幡陸人君は、新しい学校生活に慣れ始め「学校は楽しい。勉強が楽しい」と笑顔。保護者は、はつらつとした大関小児童に「みんな元気があってすごいですね」と驚き、学校から帰った子どもが学校でのできごとを報告し、大関小児童は「みんな優しいよ」と話してくれるという。
会を企画した6年生は、「福島の人たちに楽しんでもらえるように、これから仲良く過ごしてもらえるように考えしました」と言い、転入生の反応に「大成功」とVサイン。また、「福島の人はね、掃除がめっちゃ、ていねい」、「掃除の仕方を教えてもらってるよ」と話し、始業式では、不安そうで緊張したようすだった転入生ともすっかり打ち解けていた。