三条市は、市内文化財の調査報告や郷土の大切な記録を公募した郷土記録誌『ふるさと三条 第19号』を発刊し、16日から販売する。
A5判、132ページで頒布価格は800円、600部を印刷した。表紙は昨年、三条市初の国登録有形文化財となった三条市歴史民俗産業資料館(旧武徳殿)の写真が飾る。調査報告2編と公募7編の9編を収録、三条市文化財保護審議会(荒木常能会長・審議員12人)が編集している。
調査報告は昨年、市指定有形文化財に指定した「本成寺多宝塔」=本成寺・西本成寺1=について山崎完一さんと西沢哉子さん、「千手観音菩薩坐像」=最明寺・院内=、「阿弥陀如来立像」=本都寺・飯田=の仏像2体について愛知県立芸術大学教授で新潟県文化財保護審議会委員の熊田由美子さんが書いている。
そのほかの公募作品は、西別院の建立、三条鍛冶、下田の八木橋、松栄橋と常盤橋、諸橋轍次、女子中等教育、葎谷集落の年中行事などについて書いている。
毎年、ふるさとに関する記録を公募して発行しており、生涯学習課をはじめ、栄公民館、下田公民館、図書館、歴史民俗産業資料館で頒布。バックナンバーの第9号から第18号も販売中。
また、次回発行の第20号の記録を5月6日から31日まで募集する。応募は、生涯学習課、各公民館、図書館、歴史民俗産業資料館に備えてある用紙に記入して申し込む。問い合わせは生涯学習課(電話:0256-34-5511、内線244)へ。