加茂市長選挙が17日告示され、立候補の届け出は現職の小池清彦氏(74)=無所属=以外になく、小池氏にとっては初めての無投票で5期目の当選を決めた。
対立候補擁立の動きがなく、無投票が確実視されていたが、小池陣営はこの日朝、立候補の届け出をを行って出陣式のあと、届け出が締め切られるまで市内を街宣車で回った。
午後5時過ぎに小池氏が加茂市上町に開いた選挙事務所に戻ると、集まった後援会関係者など50人余りが拍手で迎えた。小池氏は、「まったくわたしの力ではございませんで、皆さま方のお力によりまして無投票で当選とさせていただくことになりました。本当にありがとうございました」と礼を述べた。
さらに、「今までは4回とも選挙戦で毎回、死ぬ思いをしてきました。今回は皆さま方のお力で死ぬ思いをせずにできた」と、重ねて礼を述べた。
無投票当選は重大なこととし、「公約を市民の皆さま方にしっかりと見ていただき、私が実行するかどうかをしっかりと見定め、たるんでおりましたら発破をかけていただきたい」と求めた。市民の声を直接聞く「よもやま話」をさらに活発にしていき、これからの4年間も精一杯、頑張っていくと約束した
統一地方選前半戦の先の県議選、加茂市南蒲原郡選挙区で4回目の当選を果たした金谷国彦県議が祝辞を述べ、花束贈呈、万歳三唱。さらにもう一度「加茂市民万歳!」の三唱を行った。
小池氏は報道陣の質問に答え、無投票での当選に「恐縮している。公約をしっかりと全力で取り組む」と決意。公約に県が関与するものとして、救命救急センターの加茂市への設置、加茂病院の充実、加茂川堤防のかさ上げ、加茂川の中州の撤去をあげ、加茂市独自では第三平成園工期工事の実施などをあげた。
さらに、「よもやま話が基本ですから、もっと一生懸命やらなくてはならない」と原点に戻るとともに、「あとは市民をこの上なく大切にしていく。市民をお幸せにしていく」と話していた。