三条市被災者総合支援センターは16日、三条市に避難している人たちのための「応援バザール」を開き、市民から募集した物資を無料で提供する無料フリーマケットなどを行い、三条市に避難している人たちに利用してもらった。
午前10時ころから開き、三条小学校体育館で無料フリーマケット、三条鍛冶道場で、ごちそう広場、ものづくり広場、お楽しみ広場などを行った。
無料フリーマーケットは、前日15日とこの日開会前まで市民に支援物資の提供を呼びかけ、個人のほか町内会、小学校のPTAなど200人以上が風呂敷や大きな袋に支援物資を持ち込んだ品物を体育館いっぱいに並べた。
会場には市内4つの避難所からマイクロバスや自家用車で来場してもらった。100人以上が午前10時半の開場を前に訪れたことから、20分ほど早めて開場。来場者は、1世帯2袋ずつの配布された大きなビニールバッグを手に、衣類、下着、日用品など、必要なものを品定めしながら、次々と袋に入れ、袋はどんどん大きくなっていった。
小学生の子どもが3人いるという家族は、衣類やクツ、シャンプーやリンスなどを選んだ。学校に行くのに長靴も必要と、今回はサイズのあった2人分を頂きましたと話していた。
となりの鍛冶道場では、駐車場でごちそう広場とお楽しみ広場、道場内で金箔工作体験「キーホルダー作り」と鍛冶体験「和釘づくり」のイベントが行われた。
ごちそう広場では、市内外の団体が、サツマイモ入り豚汁、焼き芋、ひこぜん、五目おこわ、コロッケ、たこ焼き、おでん、おしるこ、体育文化センター避難所グループが塩ちゃんこ鍋を作り、来場者に無料でふるまった。
体育文化センター避難所グループの塩ちゃんこ鍋は、前日15日に元力士で南相馬市の佐藤聖幸さん(22)を中心に、福島県の人たち6人とボランティア3人で下ごしらえした本物の味。来場者からも好評でおかわりする人もいた。
午前中は雷が鳴り、強い風雨に見舞われた。咲き始めの三条小学校体育館脇のサクラや屋外で行われたイベントをゆっくり楽しめなかったが、ごちそう広場であつあつのおでんや豚汁、たこ焼きなど好みの食べ物を受け取り、テントや鍛冶道場の中で味わった。
施設内では三条仏壇の技を使ったキーホルダー作りや鍛冶体験の和釘づくりといったコーナーも設けられ、おとなも子どもも真剣な表情で取り組み、記念に残る品物のできに満足そうだった。