三条野球連盟(稲葉泰敬会長)は、17日午前9時から三條機械スタジアムで平成23年開幕式を行い、連盟加盟の77チームの選手や審判団など1,200人余りが参加して今シーズンの幕を開けた。
東日本大震災の発生で、吹奏楽の行進曲やファンファーレを伴う入場行進、それに来賓祝辞も自粛。各チーム名のプラカードを先頭にしてそれぞれのユニホームを着た選手がグラウンドの外野に整列した状態で、震災犠牲者に黙とうささげて開式した。
今年度、会長に就任した稲葉会長はあいさつで、大震災で大勢がが亡くなり、被害を受けたなかには少年野球、高校野球を愛し、希望や夢をもった人たちも大勢いるはずで、同連盟からは加盟金の一部などを三条市と新潟県野球連盟を通じて義援金を拠出したことを報告した。
また、三条野球連盟は「大樹」とし、その幹に枝を伸ばし、葉を茂らせ花を咲かせたいと「天皇杯全国制覇」の目標を掲げ、「心技体」の錬磨を求めた。
Aクラスの「Big Village」の外山敬太選手(20)が選手宣誓。「東日本大震災の発生から約一カ月か過ぎ、日本は今復興に向けて歩み始めています。わたしたちは今、一人ひとりが何ができるかを考え、助け合いの心をもち、必ずこの状況を乗り越えて復興できると信じています。我々選手一同は大好きな野球ができる喜びと感謝の気持ちを胸に、正々堂々最後まで戦い抜くことを誓います」と述べた。
市街地のサクラは三分咲きから五分咲きだが、球場前の桜並木まだつぼみがほとんどで咲き始めて。青空が広がり、春風がさわやかなおだやかな陽気のなか開幕式は閉式。、
閉式後、三條機械スタジアムと三条燕総合グラウンドに分かれて、シーズン皮切りの「市長杯争奪大会」をスタートした。