東日本大震災の被災地で仮設住宅の建設が本格化するのを前に、台所用品に燕製品のセットをプレゼントしようと鈴木力燕市長は18日午前に行った臨時記者会見で、「頑張れ東北!仮設住宅応援(燕)」グッズを岩手、宮城、福島の各県へ1,000セットずつ、合計3,000セットを寄付すると発表した。
鍋、フライパン、ケトル、包丁、フォークとスプーンなどの台所用品を家族4人分、19種類、40点をセットにした。海外製品ではなく、燕市で生産されたものだけに限定したため、1セットで3万円以上相当の高額になるという。段ボール箱に詰め、形は決めていないが応援メッセージも添える。
17日までに燕市へ寄せられた義援金6,000万円のうち、被災地に役立ててほしいと寄付されたなかから約3,000万円で、日本金属ハウスウェア工業組合、日本金属洋食器工業組合、日本金属洋食器工業組合、市内の有志企業からこれらの製品を調達する。
鈴木市長は20日、宮城県庁を訪れて目録を贈り、岩手県と福島県は東京事務所へ目録を届ける。現物の送付時期は各県の要望を聞いて対応する。
段ボール箱の箱詰め作業には、燕市内に開設されている避難所に避難している人たちも無償で手伝ってもらうことに期待。仮設住宅は6万戸が必要とされており、今回の寄付分とは別に被災地から同様のセットの購入希望があれば、避難している人たちから有償で手伝ってもらい、雇用の場につながることも期待している。
鈴木市長は、応援グッズには「燕市民の義援金の使いみちがより具体的にどんな形で東北の方々に届くか」を「見える形」で支援するという意味も込められていると話し、「全体としては約1億円にのぼる額ですので、市民から集まった3,000万円に市内の業界の方々がそこにさらに応援する、協賛する、要は加えて3倍にして被災地に届けると、まあ、そんな風に考えていただければ」と話していた。応援グッズセットの品目、数量は次の通り。