先に燕市で開かれた「地方革命文化会議 県央サミット」出演後、東日本大震災の被災地を訪れたメディアジャーナリストの津田大介さんが19日、TBSラジオ「小島慶子キラ☆キラ」の「コラ☆コラ」コーナーに出演し、福島県南相馬市などの現地リポートを伝えた。
津田さんは震災から1カ月の11日から宮城県気仙沼市を訪れてしだいに南下し、いったん東京に戻ってから再び、16、17日と南相馬市、いわき市を訪れた。
被災地といっても場所によって相当な違いがあり、「気仙沼は相当ひどいなと思ったんですけど、そのあと陸前高田に行ってまたその規模もまったく違ったり」、「南相馬は南相馬でも相当、状況が違う」。
浜辺はどこも津波に襲われて大変だが、「南相馬はとにかく水がまだ残ってる」。さらに「重機の数が明らかに少ない」、それは「放射線の地域で、待避区域で30キロ以内のなかに入ってくるので、その地域にはもう重機を貸し出さないらしい」と、作業員も重機も出せないという風評被害が広がっている。
南相馬の一部には水が残っているし、がれきの撤去もまだまだ。「南相馬だけはまた別のそういう問題を抱えている」などと話した。
津田さんは、日本のツイッターの先駆者として知られ、19日現在でフォロワーは17万人に迫る。気仙沼へ入る2日前の9日、津田さんは燕市吉田産業会館で開かれた「地方革命文化会議 県央サミット」に出演。約150人が参加した。
番組では中盤から文化会議で話したことにさらに現地で得た情報を加え、多様なメディアの存在が重要なこと、ツイッターによるデマ、らくらくスマートフォンのような機器の提唱などについて話を進めている。
もその後、番組では東日本大震災で果たしたさまざまなメディアの役割、とくにツイッターについて話した。さらに同じ日、同じ番組で火曜レギュラーのコラムニスト神足裕司さんも前の週に南相馬市を訪れており、「ペラ☆ペラ」のコーナーでやはり南相馬市について話している。いずれのコーナーもポッドキャストで音声データをダウンロードして聴くことができる。