三条飲食店組合(岩城守組合長・135店)は、25、26、27の3日間に分けて三条市内4つの避難所で(株)きむら食品=燕市吉田東栄町=が提供したもち入りの「三条カレーラーメン」の炊き出しを行い、避難している人たちに三条の新しい味を食べてもらっている。
炊き出しは、組合員が手分けをして行っており、25日に体育文化センター、26日に総合福祉センター、27日にソレイユ三条とサンファーム三条で行っている。
もち入りの「三条カレーラーメン」は、「うさぎもち」のきむら食品と三条カレーラーメン部会がコラボレーションした新商品。三条カレーラメン部会加盟26店舗各店は5月1日に「うさぎもち」入り三条カレーラメンを発売する。そんな縁で今回の炊き出しにきむら食品がラーメン用のもちを提供し、カレーラーメンにもちがのった新商品を一足早く味わってもらうことになった。
26日昼の総合福祉センターでは、組合員のラーメン店店主ら17人が参加。組合員による手打ち麺に、ラーメン用のもち2枚を載せて、あつあつのカレースープをかけた「三条カレーラーメン」を提供した。
「カレーうどんは知ってるけど、カレーラーメンは初めて、おいしい」とおかわりをした男性は、「もちがあうね」と、新商品のコラボレーションも好評だった。
仕込みは前夜にそれぞれの店ののれんをおろしてから、同センター近くで営業する店舗に10人が集合。午前1時までかかってジャガイモ4キロ、タマネギ15キロ、ニンジン4キロなど約200人分のカレーラーメンの仕込みを行っただけに、「おいしいって言ってもらえてよかった。うれしいね」と喜んでいた。
また、前日25日は組合員23人が参加。暴風雨の大荒れのなか、体育文化センター入口に張ったテントのなかで調理し、1階建物内にテーブルなどをセッティングして提供。同避難所では先日、近くの店舗のふるまいでオーソドックスな三条カレーラーメンを味わってもらっていることや、避難所生活では野菜が不足しているかもしれないとハクサイやパプリカなども入った野菜ラーメンをベースに。各日とも、それぞれの参加組合員が工夫を凝らしている。