三条署(富岡克隆署長)は28日、同署で開かれた三条地区少年補導員連絡会(松井信弘会長・補導員31人)と三条地区少年指導委員連絡会(佐藤勝昭会長・指導委員8人)との合同総会で、少年補導員3人に署長感謝状を贈った。
感謝状を贈ったのは、いずれも平成16年に少年補導員に委嘱された高野正人さん、永井ミツエさん、堀内靖記さん。これまで7年間にわたって三条地区で青少年の健全育成活動に尽力したことに対するもので、富岡署長から同署長名の感謝状を手渡した。
少年補導員を7年以上、務めた人に毎年、総会で感謝状を贈っている。松井会長は「青少年の健全育成のため、温かく三条市民を見守っていただくことがいちばんの協力」、佐藤会長は「補導員の皆さまと一緒の目的なので、協力してやっていきたい」とあいさつした。
富岡署長は両団体の支援に感謝した。東日本大震災の発生で署員数人を被災地へ派遣しており、市内に開設された避難所のパトロール、避難している人たちが犯罪被害に遭わないよう取り組んでいるとした。
昨年は大阪府門真市で少年による強盗致死事件が発生し、凄惨な事件があとを絶たないが、昨年、同署管内で補導した少年は80人で、一昨年より11人減り、平成18年のピークの126人が4年連続の減少となった。少年による凶悪な犯罪もなかったが、いつ凶悪事件に発展してもおかしくないような暴行、傷害といった粗暴犯が増加していることを危惧した。
少年の問題は、家庭、学校教育、社会などの問題があって一朝一夕では解決できず、「三条市の子どもたちを地域で見守って育んでいくというためにも、今後とも皆さんのいっそうのご尽力を賜りますよう」と両団体にさらなる協力を求めた。