三条削ろう会を中心に組織する実行委員会が7、8日の2日間、三条鍛冶道場駐車場などを会場に「第1回三条削ろう会東日本大震災復興祈願・三条記念事業」を開き、鉋(かんな)の薄削り大会や高さ10メートルの200年杉御柱(おんばしら)建てなどを行って一日も早い被災地の復興を祈願する。
大会は、削ろう会本部事業としてこれまでも行っている全国の大工や鉋愛好家など「削リスト(けずりすと)」と呼ばれる人たちによる「鉋による薄削り」競技のほか、今回は古来から受け継がれるい人の腕一本で丸太から角柱を作る「斧はつり」という技術を多くの人に披露する。
三条鍛冶道場駐車場と三条小学校体育館が会場。7日午後1時から削り練習、2時からは高さ5メートルの100年杉御柱建て。8日午前9時から鉋の薄削り競技、午後1時から高さ10メートルの200年杉御柱建て、3時から表彰。あわせて大工道具販売なども行う。
御柱の製作は、「斧はつり」の技術継承の第一人者である山梨県の雨宮国広さんに依頼。三条鍛冶道場駐車場で長さ10メートル、幅1メートル、重さ約2トンの樹齢200年のスギの丸太を数日間かけて仕上げ、8日午後1時から「200年杉御柱建て」として、三条市に避難している人や市民にも参加してもらって御柱を建て、被災地の復興を祈願する。
「削ろう会」は、平成9年に名古屋の宮大工をはじめ大工道具と砥石(といし)を扱う人たちが、台鉋(だいかんな)を使って、より薄く、幅広く、長いかんなくずを出そうという競技大会を開こうと設立。年2回、削リストらが集い、全国各地で開いている。
2年ぶりに三条市での開催準備を進めていたところ、3月11日にの大震災発生で急きょ「三条削ろう会東日本大震災復興祈願」に変更した。三条市に避難している人にも参加も呼びかけ、被災地の復興を願うとともに、8日に同時開催の三条マルシェ〜ごった市@ホコテン、鍛冶ふれあい工房などのイベントとともに楽しんでもらおうとう特別に企画した。
三条削ろう会の渡辺文彦さんを実行委員長、国定勇人三条市長を名誉会長に第1回三条削ろう会東日本大震災復興祈願・三条記念事業実行委員会を組織。三条市、三条商工会議所、三条削ろう会とともに主催する。