JAにいがた南蒲女性部下田支部の農産物加工グループ「豊友会」は3、4の2日間、三条市庭月、漢学の里しただ「庭月庵 悟空」前でことしも山菜まつりを開き、地元で採った新鮮な山菜を販売している。
毎年、ゴールデンウイークにあわせて山菜まつりを開いており、グループのメンバーが採取した山菜を販売する。安さと新鮮さ、調理方法がその場で聞けることも魅力で、市内外からのリピーターも多い。
ことしは、積雪が多く、雪解けも遅れて山菜の生育も例年より遅れているが、ここ数日の暖かさで一斉に出始めているという。
初日は山菜のワラビ、ウド、コシアブラ、コゴミ、アザミ、ウルイ、フキ、トリノアシ、カタクリ、セリをはじめ、シイタケやゴンボッ葉入りの笹(ささ)団子などが並んだ。山菜は1束200円から。笹団子は10個1,200円、このほか、1杯100円で200食限定の山菜入り豚汁、こんにゃく、ひこざえんなども販売している。
夫婦連れなど60人近くが開店を待ち、午前9時半のオープンと同時に目当ての山菜を買い求めた。なかでもワラビは、まだ数が少なかったこともあったが、用意した30束ほどが開店と同時になくなる人気だった。
「これどうやって食べるの?」、「これはなんですか?}と訪ねる買い物客に、メンバーは、「雪の下からとってきたフキノトウらて」、「これはコシアブラらいね。天ぷらとかいいよ」、「ギョウジャニンニクはね、しょう油漬けとかおひたしとかもおいしいよ」とアドバイス。
穏やかな晴れ間が広がったこの日は、買い物をすませた人たちは、青空の下にセッティングされたイスに腰掛け、新緑の見え始めた近くの山と残雪の粟ヶ岳、水が張られてカエルが鳴く田んぼをながめながら山菜入り豚汁やひこざえん、サツマイモコロッケの「紅ころ」などをゆっくりと味わっていた。
2日間とも、午前9時半から午後3時半までだが、品物がなくなれば終わる。また、両日とも同会場で「しただ郷道の駅直売推進協議会」の農産物直売所「しただうんめもんフェア」もオープンしており、こちらでも山菜や野菜を販売している。