加茂市教育委員会はことしも「憲法記念日」の3日、平成23年度成人式を行い、穏やかな春の陽気のなか319人のはたちの門出を祝った。
平成3年4月1日までの1年間に生まれた対象者319人のうち74.3%にあたる男127人、女110人の計237人が出席。成人式はここ数年、雨が降ったことがなく、ことしも晴れ間が広がって20度前後の気温の穏やかな陽気のなか、新成人は振り袖やスーツで出席した。
午後1時半に加茂文化会館で開式し、冒頭、東日本大震災の犠牲者に黙とう。来賓の小池清彦市長は、お祝いのことばとして、論語の「仁以て己が任と為す」の言葉を引用し、「若き日の限りなき夢と情熱をもって、そして任の一字、愛情を根本として精進され、春秋に富んだ豊かな人生、幸せな人生を送ってください」と激励した。
さらに、日本の経済政策について日銀引き受けの国債発行提案、少子化対策、平和憲法を守ることの3つについて話し、この3つのの実行により、日本は発展し、豊かになると話し、新成人の幸せを願った。
新成人代表で若宮中学卒業生の森山悟さんが「20歳の誓い」を述べた。大震災からの一日も早い復興を祈ってから、成人の節目に責任をもった行動、言動を心がけ、自分には何ができるかを常に考え、「知識を集め、たくさんの経験をし、落ち込んだときやつらいときは、加茂の仲間たちを思い出して頑張っていきたい」と誓った。
終始、私語の絶えない新成人もいたが30分余りで閉式。続いて、中学校ごとにステージで記念撮影を行い、例年通りの加茂市産業センターでの立食パーティーに移った。