三条まつりの傘鉾コンクールに出品している「四ノ町睦会」(竹之内修身会長)は9日、東日本大震災の影響で三条市に避難している人たちのために役立ててほしいと、昨年のコンクールの受賞賞金など計3万円を三条市に寄付した。
午後3時に竹之内会長と四ノ町自治会の吉田久一郎自治会長の2人が市役所を訪れ、吉田実副市長に善意を手渡した。
「四ノ町睦会」は、毎年、5月15日に八幡宮境内で行われている三条まつり傘鉾コンクールに出品する会で、旧四ノ町にある47軒のうちの30軒が会員。昨年末で創立25周年の節目を迎えたこともあって今回、三条市に避難している人たちのために役立ててほしいと寄付を決めた。
昨年のコンクールでは銀賞を受賞しており、そのときの賞金4万円のうちの一部と、それに会員からの寄付を加えて合計で3万円とした。
ことしの傘鉾は、前日8日に完成している。内容は当日まで秘密だが、製作日数は5日間ほど。ベテランの指導で若い人も参加して仕上げており、製作期間は構想を入れて1週間と短期集中だ。
傘鉾コンクールは、15日午前10時までに会場の八幡宮境内に作品を設置し、10時半からの審査で各賞を決定し、発表。午後0時45分に八幡宮を先頭が出発する大名行列に参加する。「ことしは、三条市に避難している方も見にきてほしい」と話していた。