11日から20日までの春の全国交通安全運動の一環で燕市交通安全対策協議会(会長・鈴木力燕市長)はその初日の11日、燕市分水地区で交通安全街頭指導を行い、燕署(五十嵐喜一署長)が一日交通課長に任命した分水おいらん道中のおいらん役も参加してドライバーに安全運転を呼びかけた。
春の全国交通安全運動を周知しようと毎年行っている。あわせて4月に地元で行われる分水おいらん道中のPRもと、おいらん役からも参加してもらっている。運動は毎年4月だが、ことしは統一地方選が行われたため1カ月遅れにとなり、分水おいらん道中に間に合わないスケジュールだったが、そもそも東日本大震災の発生で分水おいらん道中が中止になった。
それでも例年通り信濃太夫に決まっていた上田智世さん(23)=燕市五千石荒川=から一日交通課長として参加してもらい、五十嵐署長が辞令を交付。鈴木力市長をはじめ燕市や燕署、燕市交通安全協会、分水ロータリークラブなど同協議会構成団体から約50人が参加した。
午前10時過ぎから燕市熊森地内の国道116号の待避所に交通指導所を設置。分水地区方向から吉田地区方向へ向かう車を止め、運動のちらしと反射たすき、反射シート、ポケットティッシュのセットを500セット配布した。
ドライバーに安全運転を呼びかけ、五十嵐署長が「分水おいらん道中のおいらん役です」と上田さんを紹介すると、制服を着て「信濃太夫」とあるたすきをかけた上田さんのかわいい姿にドライバーはにっこり。なかには車から降りて携帯電話のカメラで記念撮影する人もいた。
また、「鈴木さんじゃないですか!」と鈴木市長が県職員時代に隣りの課にいたことのある県職員がびっくりしてあいさつするひとこまもあった。