県は12日、県内30市町村の学校と県立新潟高校の校庭で放射線を測定した結果、0.040μSv/hから0.12μSv/hと通常の測定値の範囲内だった。
この測定結果について新潟大学工学部の今泉洋教授は、「地域的な測定値のばらつきがあるが、通常の測定範囲内であり、健康には影響のないレベルである」としている。
福島第一原子力発電所の事故発生から2カ月がたち、本県への放射能の影響を把握するための広範囲な放射線測定を行ったもの。
今回は、サーベイメータで測定した。サーベイメータは、人体の被ばく管理用のため最も放射線に敏感な皮膚下の数値に補正して表示されるため、県内各地に設置されているモニタリングポストの測定値より3割ていど高めになる傾向があるという。
既設の柏崎刈羽原子力発電所周辺でのモニタリングポストの通常の測定範囲は0.016〜0.16μSv/hていど。