燕市内2つの避難所が第1避難所の消防本部・防災センター1カ所に統合されるのに伴って14日、生活環境改善のため防災センターに畳が入れられた。
この秋から市内中学校で柔道の授業が始まるのに向け、燕市民体育センターの武道場の畳を入れ替え、古くなった畳を燕中学校に移してあった。その畳をとりあえず秋まで第1避難所の防災センターに敷くことにした。
燕中学校に置いていた畳のうち138枚をこの日朝、防災センターに移し、避難している人たちの居室に使っている多目的センターに敷いた。
市職員15人と燕市建設業協同組合のボランティアも加わって燕中学校の畳をトラックに積み込んで防災センターへ運び込み、避難所で暮らしている福島県南相馬市の市民17人をはじめ、南相馬市職員や市民ボランティアも手伝って畳を敷いた。
柔道用の畳は一般の畳より柔らかく弾力がある。これまで床板の上にじゅうたんを敷いていたので、快適になったはのはもちろん、「落ち着くね〜」と避難している人たちには好評だ。そもそも第2避難所は武道場が居室なので最初から畳敷きだ。
第2避難所の市民体育センターは40人余りが避難しているが、これを機に雇用促進住宅などへ移る人を除き、24人が第1避難所へ引っ越す。15日は「立つ鳥後を濁さず」で午前中は避難している人たちで大掃除を行い、午後からバスや乗用車で引っ越す。
畳を敷き終わった第1避難所には、第2避難所で暮らす人たちの代表も訪れ、スムーズに新たな共同生活を始められるよう場所の配置なども考えた。