4月に新体制で再スタートした三条市庭月、道の駅「漢学の里」にあるレストラン「庭月庵 悟空」では、とれたてのタケノコや山菜をふんだんに使った季節限定の新メニュー「山の恵み御膳」の提供を始めた。
これまで以上に下田地域の素材をPRする農家レストランにと4月15日の再スタートから1カ月。季節限定の素材を使ったメニューとして発売した「自然薯(じねんじょ)定食」は、市外からわざわざ食べに訪れる人もあり、好評のうちに終わった。
その第2弾にもなるのが「山の恵み御膳」。14日に発売し、毎日10食限定で提供している。1,280円。今が旬のタケノコを地元下田地域の生産者から仕入れる。まさに「山の恵み」を料理したメニューだ。
下田産のいがみの少ないタケノコの煮物、タケノコステーキ、タケノコの味噌汁、タケノコの天ぷらのほか、日によって異なる旬の山菜を使った小鉢も添える。ご飯は下田産の雑穀米。14日は、アサツキやコシアブラの天ぷら、ウルイの酢味噌和え、手作りのワラビの漬物やヤーコンの漬物、たくあんなどをラインアップした。
レストランを運営する維持管理運営組合の代表、坂内君代美さん(42)は地元に生まれ住む。市外での生活を経験して下田は「いい場所なんだな、こっちにいたときはわからなかった」と話す。
実家は農家。前回の自然薯や今回の山菜と、地元では当たり前な自分で作って自分で食べることが、それをできない人たちには「すごくぜいたくなこと」と知った。その魅力を生産者からも気付き、埋もれている食材をどんどん提供してもらい、「こんなのが下田にあるよ」とレストランで紹介したいと言う。
食事メニューのほかにも旬の材料を使った手作りのスイーツに力を入れ、今は紫いものアイスクリームやチーズケーキを提供し、いつ来ても楽しめる、季節を感じるメニューを登場させていく。新緑と間もなく始まるヒメサユリの花と、旬の味を楽しんでほしいと、来店をよびかけている。
営業時間は午前10時から午後4時までだが、食事は午前11時からラストオーダー午後2時半。喫茶は午前10時からラストオーダーは午後3時半、月曜は定休日。また、駐車場では土、日曜と祝日に直売所「しただうんめもんフェア」が店開きしている。