三条祭りは14日の宵宮に続き、15日は午前10時から八幡宮の春季大祭の神事が行われた。境内で開かれた「傘鉾(かさぼこ)人形コンクール」は、出品された9基すべてが東日本大震災に関連した作品で、そのうち旧鍛冶町「復興祈願の粘り餅」が最高賞の金賞に輝いた。
宵宮に続いて空模様の心配がない五月晴れに恵まれ、午前10時で三条の気温は20.7度に上がった。神事は拝殿に氏子総代らが参列し、笛や太鼓の音が静かに響くなか、藤崎重康宮司が本殿から拝殿へ御霊(みたま)を移し、大名行列に加わる2基の神輿(みこし)に納めた。
三条観光協会主催の「傘鉾人形コンクール」は、午前10時半から審査が行われ、自治会や企業による昨年より2基少ない9基の力作が並んだ。
傘鉾人形は、ざるやたわしなど家庭用品を材料に世相を風刺して製作するもの。ことしは9基すべてが震災関連で、東北や日本の復興を願うものや、三条市に避難している人が多い福島県を応援したものもいくつかあった。
地元有識者らの審査の結果、得点の高い順に金賞1基、銀賞2基、銅賞3基、佳作3基を決めた。力作ぞろいで得点も小差。最高の2点を獲得した旧鍛冶町は、小さな米粒でもくっつきあえば大きな塊のもちになるよう、一人ひとりが日本はひとつの心をもてば大きな力となるという思いで、2匹のウサギが餅をつく様子を表した。
日曜に当たったので朝から子どもたちや家族連れが大勢訪れ、青空の下にずらりと並んだ傘鉾人形を指さし「よくできてるね〜」と感心していた。受賞者や作品名、得点は次の通り。
【金賞】
【銀賞】
【銅賞】
【佳作】