6月11、12の2日間、三条市総合運動公園「三條機械スタジアム」で2011プロ野球イースタン・リーグ震災復興支援チャリティーマッチ「三機スタ野球祭り2連戦」東京ヤクルトスワローズ対読売ジャイアンツ戦が行われる。三条市と燕市がコラボレーションし、燕三条ブランドのロゴも使って燕三条を前面に打ち出す。
17日午前10時半から記者会見を行い、三機スタ野球祭り実行委員会委員長の神子島新一三条野球連盟理事長、後援の三条市と燕市の両市長、メーンスポンサーのパール金属の高波文雄専務、サブスポンサーのコメリの早川博執行役員、共催の三條機械スタジアムの柴山昌彦GMが出席した。
神子島実行委員長がが開催に至る経緯を説明。一昨年、昨年とイースタンリーグの阪神球団主催公式戦を行ったが、平田勝男二軍監督が交代し、阪神球団も開催地を関西地区にシフトしたいとのことで、ことしは開催の道が絶たれたかに思えたが、前アルビレックス・ベースボール・クラブの芦沢真矢前監督の尽力で、ヤクルト球団の了解を得て昨年12月にジャイアンツとの2連戦が決まった。
一方、3月11日に東日本大震災が発生したが、15日にヤクルト球団にチャリティーマッチとして開催したいと求めて了解を得た。
今回の目的は、プロ野球を通じて子どもたちに夢と感動を提供し、元気な燕三条ブランドを立ち上げる。燕三条ブランドは約90社が加盟する。昨年、燕三条ブランドのロゴを作成したがこのチャリティーマッチでもロゴを使用する。ロゴを「モノ」以外のことで使うのは、これが初めて。
さらに必要経費を除いた収益は全額、東北地方太平洋沖地震復興に寄付し、社会貢献チケットとして有料入場券1枚に付き10円をJCV(NPO世界の子どもにワクチンを日本委員会)に寄付する。
後援する三条市の国定勇人市長は、「燕三条両市に今もってなお滞在を余義なくされている被災されている方々にも大きな夢と希望をこのチャリティーマッチを通じて与えることができるのではないのか」と述べ、避難している人たちと両市の1万5,000人の子どもたちも無料招待することにも感謝した。
同じく後援する燕市の鈴木力市長は、チャリティーマッチに3つの大きな意義を感じ、期待するとして、復興支援のチャリティーマッチであること、燕と三条が文化スポーツで一緒に取り組むこと、燕市がスワローズと連携事業に取り組んでいることの3つを挙げた。
過去2回は、燕市は後援しかなく、子どもたちの無料招待は三条市だけで、燕市の子どもたちはうらやみ、「隣りで指をくわえて見てた」(柴山GM)という状況。スワローズということで、実行委員会のなかで「燕市さんにも声かけしないでどうすんだ」(同)という話があり、まず燕商工会議所にもちかけた。
また、柴山GMは、ヤクルト側から来年は夏休みの土曜はナイトゲーム、日曜はデーゲームの提案があったことも紹介した。写真撮影用に国定市長と鈴木市長の野球グローブを用意。グローブをはめた両市長は子どものような笑顔になっていた。