避難所生活で我慢しているカラオケを思いっきり歌ってもらおうと三条市一ノ門1、カラオケスナック亀亀(KiKi)は18日、三条市内の避難所2カ所に避難している人たちを同店へ招待し、無料でカラオケを熱唱してもらった。
午前は三条市総合福祉センターから20人、午後から三条市体育文化センターから10人の避難している人たちが参加。自前で用意したマイクロバスで送迎し、カラオケはもちろん、アルコール以外のソフトドリンクも無料。さらに茶わん蒸し、タイのみそ汁、アイスクリームもサービスした。
地元では日常的に飲みに、カラオケを歌いに出掛けていた人も多いが、避難所生活では夜の町へ出掛けるのは難しい。参加したのは60歳代前後が中心で次々と選曲し、久しぶりにマイクを握って腹の底から声を張り上げていた。
同店は東日本大震災義援金プロジェクトの第二弾として、客が歌ったカラオケの曲数によって2曲で100円を義援金の寄付に充てている。店長の結城靖博さん(27)は、「久しぶりにカラオケができて良かったという人もいて、喜んでもらえてありがたいです」と言い、祖母から日本舞踊も披露してもらっていた。