東日本大震災の影響で三条市に避難している人たちのために役立ててほしいと18日、三条商工会議所青年部(佐藤佳宏会長)や県立三条高等学校同窓会(渡辺喜彦会長)が、三条市に寄付した。
午前8時45分に三条高校同窓会の渡辺会長らが19万0,500円を、10時に三条商工会議所青年部が6万3,000円、そのほかにも木場神楽保存会が10万円をそれぞれ三条市役所を訪れて国定勇人市長に手渡した。
被災地に送る義援金とは別に三条市に避難している人たちのために役立ててほしいとして三条市に寄せられた善意は、これで7,330万8,907円となった。
三条商工会議所青年部は、佐藤会長と荻根澤優之2011年度直前会長、鈴木幸太郎副会長の3人が市役所を訪れた。善意の6万3,000円は、4月23日にハミングプラザビップ三条で開いた通常総会・卒業式の会場で募金箱を置いて、会員など出席者に呼びかけた。
同会では、4月10日に避難所のひとつのサンファーム三条で炊き出しを行い、豚汁、焼きそば、肉や魚介や野菜のバーベキューを避難している人たちに味わってもらった。炊き出しをしたときに、まだまだ足りないものがあるとの話を聞いていたことから、今回の善意が直接、避難している人たちに届くようにと三条市への寄付とした。
国定市長は、いろいろな機会での募金活動に礼を述べた。また、近いうちに現在の避難所を縮小整理していくと話した。徐々に、アパートなどに移る人も増え、孤独感をやわらげたり情報を得る場所のひとつとしても集約した避難所が、単なる避難所ではなく、今まで以上の交流の場となっていくとの考えを示し、長期戦になるなか、できるならば4月10日のような炊き出しをもう一度お願いできないかと話していた。