高城ヒメサユリ祭り協議会(木村六郎会長)は、三条市下田地区の高城城址(たかじょうじょうし)とその登山道・ヒメサユリの小径(こみち)で、21日から「越後三条高城ヒメサユリ祭り」を開く。ただ、ヒメサユリは、ようやく2、3輪が開き始めたばかりで、花の見ごろはまだしばらく先だ。
ヒメサユリはユリ科の多年草で、下田地区には古くから自生する。旧下田村の花で、合併後は新三条市の花として親しまれている。その群生地が、標高372メートルの高城城址にあり、毎年、開花期にあわせて「ヒメサユリ祭り」を開いている。
21日から6月5日までの期間中は、登山道付近へのマイカーの乗り入れを禁止しており、代わりに道の駅「漢学の里しただ」の「庭月庵悟空」前と「いい湯らてい」などに臨時駐車場を開設して、登山道入口とを結ぶ無料のシャトルバスを約30分間隔で運行する。
無料シャトルバスを降りる登山道入口から登り口の「ヒメサユリの小径」までは、かなり急な登り坂を15分ほど歩く。高城城址までの登山道も山道なので、歩きやすい靴や服装で出掛けるのがお勧めだ。
また、期間中の土、日曜だけ午前9時から午後3時ころまで登山道登り口付近で山菜などを販売する。登山道付近には飲料水の自動販売機はなく、売店の開かない平日は、飲料水を持参したほうがいい。また、5月29日は600人に甘酒を無料でふるまう。
期間中の登山は、登山道環境整備協力金1人200円が必要で、登山道入り口で受け付ける。協力金はヒメサユリの小径の整備や管理などに充てる。
高城城址へと続く登山道は長さ約1.4キロで、1時間余り。登山道は同地区の住民らが10年以上前から「ヒメサユリの小径」として整備し、雑木の伐採や下草刈りを続けているおかげで毎年、たくさんのヒメサユリの花を楽しむことができるようになっている。
ことしは、昨年と同じく花の本格的な開花はこれから。20日現在、数輪が開いた程度で、関係者の話では天気にもよるが、花の見ごろは次の週末28日ころからになりそうだ。